18日午後0時55分頃、札幌市中央区にある22階建てホテルの14階の屋外スペースで、女優の神田沙也加さん(35)が倒れているのが見つかった。意識不明の状態で病院に搬送されたが、約9時間後に死亡が確認された。
北海道警やホテルの関係者によると、事務所関係者から神田さんと連絡がつかないという110番があり、捜索していた札幌中央署員が倒れている神田さんを見つけた。神田さんは高層階に宿泊しており、部屋の窓から転落したとみられ、道警は、自殺と事故の両面で、詳しい状況を調べている。
神田さんの所属事務所「ローブ」は19日、「神田沙也加に関するお知らせ」をホームページ上で掲載。代表取締役の蒲池光久氏名で「2021年12月18日午後9時40分、神田沙也加(享年35歳)が急逝いたしました。応援してくださったファンの皆様、お世話になった関係者の皆様にこのようなご報告を差し上げることは大変残念でなりません。私共もまだ信じ難く、受け止めることができない状況でございます」などと記した。
神田さんは、俳優の神田正輝さんと歌手の松田聖子さんの長女。2001年に芸能界デビュー。14年に公開されたディズニーアニメ「アナと雪の女王」の日本語吹き替え版で王女アナの声を担当し、評判となった。歌唱力を生かし、近年はミュージカル俳優として活躍。主な出演作に「ダンス オブ ヴァンパイア」「1789―バスティーユの恋人たち―」「キューティ・ブロンド」など。