富士山噴火「すでにスタンバイ状態」と京大名誉教授 南海トラフと連動する可能性〈dot.〉

富士山と富士河口湖
活火山の富士山の動向に専門家の注目が集っている。昨年放映されたドラマ『日本沈没』(TBS系列)の最終回では富士山が大噴火するシーンが描かれたが、絵空事ではない。専門家らは近い将来噴火するとみており、今年の可能性もあるという。 【イラスト】気になる富士山噴火の前兆とは?
* * * 昨年12月3日午前2時過ぎに山梨県東部を震源とする震度4の地震が発生。さらに、午前6時半過ぎに最大震度5弱の地震も起った。気象庁は記者会見で「富士山の火山活動との関連性はないとみている」としたが、専門家の見立ては少し違うようだ。 認定NPO法人富士山測候所を活用する会理事で、東海大海洋研究所地震予知・火山津波研究部門の長尾年恭客員教授は、将来的には一つの不安材料だと見ている。 「昨年12月以降の地震を見ると、富士山周辺地域で地震活動が活発化しているようにも見える。近い将来、噴火が起きてもおかしくありません。今年起こる可能性もゼロではない」 富士山はかつて休火山と見られていたが、全国の火山活動を評価する火山噴火予知連絡会が1975年に活火山として選定。いつ噴火してもおかしくない活火山に指定されている。現在、活火山の数は111あるが、そのうちの50は気象庁に噴火の兆候がないか監視されている。富士山もその一つだ。 気象庁がまとめた資料によると、古文書などで富士山の噴火が確認できるのは781年から。今日までに17回、噴火と見られる現象があったとされる。その中で大規模に噴火したのは、864年に起こった貞観噴火と、1707年に起こった宝永噴火だ。宝永噴火以降、富士山は平穏を保っている。つまり、最後の噴火からかなり時間が経っており、次がいつおきてもおかしくない状態だと推測できる。 さらに、長尾客員教授が、特に注目しているのは「巨大地震と富士山噴火の関連」だ。長尾氏によると「巨大地震と噴火に関係があるというのが、現在では主流な考え」で、「巨大地震が起きると数年以内に周辺でかなり大きな噴火が起こっています。東日本大震災では各地で火山活動が活発化しました。13年に噴火して面積が拡大している西之島もその事例の一つと見ています」と指摘する。
実際、歴史を紐解くと、富士山も巨大地震は同時期に起きている。 864年の大噴火の後には、869年に東北で貞観地震(M8・3)、878年に関東で相模・武蔵地震(M7・4)、887年(M8・0~8・5)に西日本を中心に広い範囲で仁和地震が相次いで起きている。貞観地震は東日本大震災と似た地震、相模・武蔵地震は南関東の大地震、仁和地震は南海トラフ沿いで起った巨大地震と推定されている。 同じように1707年の大噴火の際には、49日前に南海トラフ沿いで宝永地震(M8・6)が起きている。4年前の1703年にも元禄地震(M7・9~8・2)が起きている。それぞれ南海トラフ大地震、関東大震災と似た地震だったと見られている。 こうした歴史を踏まえ、長尾客員教授はこう指摘する。 「政府は今後30年以内に70~80%の確率で南海トラフ巨大地震が起きるとしていますが、連動して富士山も噴火する可能性が高いでとみています」 実は富士山の噴火の危機は2度訪れている。1回目は2000年だ。00年には有珠山と三宅島が噴火し、富士山の直下でも火山性地震が増加。半年ほど活発な状況が続いたが、専門家の間ではいつ噴火してもおかしくない状況だった。 2回目は2011年3月11日に起きた東日本大震災直後だ。4日後の3月15日に富士宮市(静岡県)で震度6強の地震が発生した。これは富士山の直下での地震で、多くの火山学者が富士山噴火を覚悟したようだ。長尾客員教授はこういう。 「富士山は300年間噴火しておらず、パワーを溜めている状態です。富士山の噴火のシナリオはドラマの中だけにとどまりません。近い将来噴火するというのは、火山学者100人中100人が同意するところです」 いつ噴火してもおかしくない状況ならば、その前兆を知りたいところ。いきなりドカンといくわけではないという。『富士山噴火と南海トラフ』の著書がある京都大名誉教授の鎌田浩毅氏は「噴火の数週間から1カ月前に必ず前兆がある」と話す。
鎌田氏によると、最初に起こるのは、低周波地震と呼ばれる小さな地震だ。富士山には山頂から20キロ地下に「マグマだまり」と呼ばれるマグマに満たされた場所がある。マグマが活動を始まると、マグマだまりの上部、地下15キロ付近で小さな地震が起きる。 さらにマグマが上昇すると、「高周波地震」が起きる。人が揺れを感じることのできる地震だ。マグマが上昇するに従い、地震が起きる深さはどんどん浅くなっていく。 そして最後に、「火山性微動」と呼ばれる細かい揺れが発生する。火口から数百メートルほどの深さで、マグマが地表に出る直前の状態だ。ここまでくると、30分から半日程度で噴火することになる。 鎌田氏はこう語る。 「東日本大震災の4日後に起きた富士山直下の地震は、マグマだまりの少し上で起きた高周波地震です。マグマだまりの天井が割れたと考えられています。すでに富士山は噴火のスタンバイ状態です。南海トラフ地震が起きて再び大きく揺れれば、噴火の引き金になる。南海トラフ地震は2030年代、遅くても2040年までに確実に起きると見ています。地震対策と同じ程度に噴火の対策もするべきです」 (AERA dot.編集部・吉崎洋夫)
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8月20日「富士山噴火説」。的中率9割の予言書が明示する恐怖に抗う術は | 日刊SPA!
火山学者が戦慄する「すでに富士山は噴火スタンバイ」という現実(鎌田 浩毅) | ブルーバックス | 講談社(1/2) (ismedia.jp)
高橋学・立命館大学教授の巨大地震予測、やはりまたハズレました - 横浜地球物理学研究所 (goo.ne.jp)
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富士山の噴火は「400年前に終了」
しましたと記事を書けないのかな!!!
わては疑問。
不安を煽る記事を掲載するな!
ヤフーのHP側!!!!
目障りでしょうがない!!!