震度6弱の原因は「地下の流体」? 政府調査委“異例の見解”の裏には
石川県の能登地方では、6月19日に震度6弱、20日に震度5強を観測するなど、地震活動が活発な状態が続いています。活動の原因について、政府の地震調査委員会は7月11日、「地下にある流体が関与した可能性がある」との見解を発表しました。原因は何なのか、そして地震はいつまで続くのか、研究の最前線を取材しました。 【写真を見る】震度6弱の原因は「地下の流体」? 政府調査委“異例の見解”の裏には
異例の見解「流体が関与か」
政府の地震調査委員会は、7月11日に開いた定例会合で、能登地方の地震活動について国立大学の研究者も交え、重点的に議論しました。 会合後の記者会見で平田直委員長は、地震活動の原因について「流体が関与している可能性が考えられる」と述べ、初めて地下に水のような流体が存在する可能性に言及しました。委員長自らがこうした見解を公表するのは異例です。
「流体」指摘していた専門家
この流体に早い段階から注目していた専門家がいます。 金沢大学の平松良浩教授は、地殻変動や電磁気の観測データから、1年前から流体の存在を指摘していました。 11日の会合にも出席した平松教授は、調査委員会での分析について「いくつかの可能性がある中で、少しその可能性の範囲が絞られつつある、そういう段階まで来たのだなと感じている」と話しました。 平松教授は京都大学防災研究所の西村卓也准教授らと共に、珠洲市周辺でGNSS(GPSなどの衛星測位システム)を使った地殻変動の観測を続けていて、地盤が数センチ隆起する地殻変動を捉えていました。 さらに2021年11月からは、珠洲市と、隣接する輪島市・能登町で、地下の電気伝導度を調べる観測調査を行いました。京都大学防災研究所の吉村令慧教授が観測データを解析した結果、震源の近くに電気を流しやすい領域があることがわかり、流体が存在する可能性が高まっています。 平松教授らは、こうした解析結果から、珠洲市の地下10キロから15キロ前後に“水のような流体”が存在し、流体が地下にある複数の断層面に流れ込むことで、地震を引き起こしていると考えています。
有感地震6万回超「松代群発地震」とは
地下の流体が原因とされる群発地震は初めてではありません。 国内で代表的なのは、1960年代に始まった長野県の松代群発地震です。身体に感じる「有感地震」は6万回を超え、地震活動が活発な状態は5年半もの間続きました。 松代群発地震では液状化現象も確認されていて、平松教授は、流体の関与が考えられる点では、珠洲の群発地震と共通していると話します。その一方で、珠洲の地震の震源はおおむね深さ10キロ~20キロの間で起こるのに対し「松代の群発地震は10キロより浅い所で起こっていて、地震の回数も珠洲よりももっと多い」と、異なる点もあるといいます。
珠洲でも震源が浅くなっている?
しかし、珠洲の地震でも震源が徐々に浅くなっているのではないか。11日の地震調査委員会の会合で、東北大学が提示した資料によりますと、震源の深さが、時間の経過とともに徐々に浅い地域にも広がってきていることが分かりました。 資料を目にした平田委員長は「非常に精密で、専門家が見ると驚くほど。地表の地質図に匹敵するくらいの空間分解能がある」と評価しました。そのうえで「1つの考え方は、地殻の深部から流体がだんだんに浅い所に移動してくる。深さが最初のうちに比べて1年~2年たつと、浅い所でも起こるようになっている。流体が関与している1つの証拠だ」と述べました。 しかし、この流体の移動が地震にどう関係するのか、委員会で結論は出ませんでした。
「流体」の正体は?“深さ10キロ”の難しさ
流体の成分について、地震調査委員会では、雨水やマグマではないとする点では考えが一致しました。研究者の間では水や高温のガスだとする見方が強まっていますが、正体は明らかになっていません。 流体は深さ10キロから15キロの領域に存在するとみられていますが、富士山(標高3,776メートル)3個分に及ぶ深さが調査を難しくしています。人類が最も深くまで掘削できた例が旧ソ連時代の「コラ半島超深度掘削坑」の12キロ余りで、珠洲市での掘削調査は現実的ではありません。 そこで研究者が注目しているのは「温泉」です。地下の水が地表に湧き出る温泉を調べれば、水の由来を特定できるのではないかと考え、富山大学と金沢大学の研究グループが7月下旬にも温泉水を採取する研究に乗り出します。
異例の「委員長見解」の裏には…
今後、能登半島がさらに大きな地震に襲われる可能性はあるのか。会合後の記者会見でこう問われた平田委員長は「今の私たちのデータと知識では残念ながら言うことができない」と、地震予測の限界をあらわにしました。 調査委員会では毎月、国内で起きた地震について、メカニズムなどを評価文としてまとめています。しかし平田委員長も「かなり確かなことしか書かない」と話すなど、珠洲市の群発地震のように、原因が特定できておらず、専門家の間でも見解が分かれているものを評価文としてまとめることはできません。 今回、異例の「委員長見解」を公表したことについて、平田委員長は「答えがはっきり分からないことについても、分からないなりにはっきりさせる必要がある。それは評価文には書けないので委員長見解としてまとめた」と説明しました。そして「そもそも能登半島はこれまでも大きな地震が起きているところ。やはり注意をしてほしいというところがギリギリのところ」と、備えを進めるよう呼び掛けました。 平松教授も「(6月19日の)M5.4の地震が起こる以前の状態には戻ったが、以前の状態に戻ったというのは、高い地震活動が今も継続している」と述べ、引き続き大きな地震の発生に注意するよう呼び掛けています。
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2012/2/10
―東大地震研究所、平田教授の正体― 首都直下型地震4年以内に70%とセンセーショナルな発表を主導した平田教授が週刊文春の取材に対しオフレコ発言。 「数字はヤマ勘、書くなよ。」 やはり研究費目的の不安商法でした。 東大地震研究所とは東電原発村と同じ、東大地震村だったのですか?
つまり、東大地震研究所のWebページにある「お断り書き」は、 こう言っていたと同じことです。 ↓ 「平田教授の見解は、うちらの見解と違うよ。 単なる個人の見解だから一緒にしないでね。 それに研究者間で認められた見解でもないし。」 by-東京大学地震研究所
あなたは記事にあるように、メディアに踊らされた被害者です。 詳しくは以下をどうぞ。
平田 直|メンバー紹介|東京大学地震研究所 地震予知研究センター (u-tokyo.ac.jp)
JST CREST "iSeisBayes" | メンバー (u-tokyo.ac.jp)
平田 直|メンバー紹介|東京大学地震研究所 地震予知研究センター (u-tokyo.ac.jp)
JST CREST "iSeisBayes" | メンバー (u-tokyo.ac.jp)
平田 直|メンバー紹介|東京大学地震研究所 地震予知研究センター (u-tokyo.ac.jp)
JST CREST "iSeisBayes" | メンバー (u-tokyo.ac.jp)
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西村卓也 | 京都大学防災研究所 地震予知研究センター (kyoto-u.ac.jp)
発生時刻 | 2022年6月26日 15時48分ごろ |
震源地 | 富山湾 |
最大震度 | 1 |
マグニチュード | 2.8 |
深さ | 10km |
緯度/経度 | 北緯37.4度/東経137.3度 |
情報 | この地震による津波の心配はありません。 |
震度1 |
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発生時刻 |
2022年6月23日 17時09分ごろ |
震源地 | 石川県能登地方 |
最大震度 | 1 |
マグニチュード | 3.1 |
深さ | 10km |
緯度/経度 | 北緯37.5度/東経137.2度 |
情報 | この地震による津波の心配はありません。 |
震度1 |
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発生時刻 | 2022年6月24日 6時39分ごろ |
震源地 | 能登半島沖 |
最大震度 | 1 |
マグニチュード | 2.3 |
深さ | 10km |
緯度/経度 | 北緯37.5度/東経137.2度 |
情報 | この地震による津波の心配はありません。 |
震度1 |
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「何処だ!卓也!!!」