先週、伊豆諸島や千葉県などで震度5弱となる地震が相次いで発生しました。特に千葉県では、今月2回目の震度5弱です。これまでも千葉は地震活動が非常に活発な地域で、様々なタイプの地震がおきています。社会部災害担当・中濱弘道デスクが解説します。【週刊地震ニュース】
■千葉には複数の「地震の巣」地震のおきやすいエリアと深さの関係
図は1997年10月以降、千葉周辺でおきたマグニチュード2以上の地震です。千葉でおきる地震は、おおむね5か所のエリアで集中して起きていることが分かります。 今回、地震がおきた銚子市付近は、深さが40から50キロくらいの場所で、香取市付近でも深さ30から40キロ付近で地震が多くおきています。千葉市付近でも深さ60から70キロくらいの場所でも地震が多く発生しています。 この地震、地震情報では「千葉北西部」と発表されますが、2021年10月には、東京・足立区で震度5弱を観測したように、深い場所でおきる地震であっても、強い揺れになることがあるため注意が必要です。
■「日本海中部地震」から40年――「すぐ来る」津波に注意を
40年前の1983年5月26日の午前11時59分頃に発生した、秋田県沖を震源とするマグニチュード7.7の大地震では、秋田や青森で震度5の揺れとなりました。その直後、日本海沿岸には大津波が押し寄せ、遠足で海岸を訪れていた小学生など104人が犠牲となりました。 太平洋側に比べると頻度は少ないものの、1993年の北海道南西沖地震のように大きな津波被害を伴う地震もおきています。日本海でおきる地震は、陸から比較的近い場所が震源となることが多く、地震発生後すぐに、場合によっては数分で津波がやってくることもあります。強い揺れを感じたら、津波の可能性もあると考えて、すぐに高台に避難するなど注意が必要です。
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>地震発生後すぐに、場合によっては数分で津波がやってくることもあります。強い揺れを感じたら、津波の可能性もあると考えて、すぐに高台に避難するなど注意が必要です。